はじまり

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『こんにちは(^O^)/友達になって』 『メールしましょう!』 毎日届くメール。 友達からよりも"出会い系"からのメールが圧倒的に多い。 私、ユキは一通り目を通し、特に理由もないが気になったメールに返事を書いた。 つまらない授業の時間潰し。 一応ノートには黒板を丸写しした。ただ呪文のような先生の話は右から左へ流れていく。 「ユキ!イイ出会いあった?」 隣のナツコが話しかける。 「全く。みーんなオヤジばっか」 私が出会い系を利用しているのをナツコだけが知っていた。 「でもさっき、若い人からメールきたんだよね。28歳の人。」 「…それって若いの?まぁ、騙されないようにね?これでも心配してんだよ。」 「ありがとう。私も本気じゃないし、恋愛だなんてありえない。」 私が出会い系を利用する理由はただのヒマ潰し。 不特定の異性と話したり、遊んだりする。 ましてや、"恋愛だなんてありえない"。 キーンコーンカーンコーン… 終業のチャイムが鳴る。 本日の授業は終了し、各々がアルバイトや自宅へ向かう。 そんな中、ユキは 「ユキー!これからカラオケ行かない!?」 「ゴメン!これから会うんだッ」 「またオヤジー?」 「ゴメン、また誘って」 今日も出会い系で知り合った男性と会う。 週1~2回は出会って遊ぶ。 食事したり、カラオケ行ったり、それ以上のことをしたり… お金をもらったことは…あの日以来一度もない。 援交目的じゃない。ヒマ潰しだから。
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