今もまだ

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春日、お前は知らないだろうな。 あのとき俺達は16才で まだ友情と愛情の区別なんてついてなくって。 俺は毎日、隣にいたお前に、ときどき不思議な感覚を抱いていたんだ。 同い年なのに、俺よりはるかに高い背も 俺よりはるかに大きな手も 俺よりはるかに逞しい肩幅にも 突然、無性に触れたくなって だけどこわくて触れられなかった。 今ならそれがなんなのか 答えを出すことは出来るんだけど あのときの俺はそれが、同級生よりも大人っぽい 憧れを含んだ友情と信じて疑わなかったんだ。
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