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「お客様、お部屋の準備ができました」 さっきのお姉さんが呼びに来て部屋に案内された。 部屋に着くや否や、なつは曲を検索するリモコンを握ってニヤニヤしている。 うちはとりあえずタバコに火をつけた。 うちって最近の流行りの曲とかわかんないし興味もあまりない。 だがなつは平成なんちゃらとか言う男性アイドル歌手が好きらしいく、いつもマン喫のパソコンで動画を見ている。 うちがタバコを消した頃にはすでにそのアイドル歌手の曲が3曲ほど予約されていて、1曲目が始まった。 「れいちゃん見て見て!!PVだよ!!やばいー!!しゅんくんかっこいいー!!」 しゅんくん? 誰だよ。 そこらにいる様な、ちょっと背伸びして髪の毛染めてワックスで立ててるガキじゃないか。 「興味ないでーす」 まあでも楽しそうに歌っている。 うちもちょこちょこ曲を予約し歌った。 「れいちゃんってなんでそんな古い曲ばっかなの?なつそんな古い曲知らないよ?」 「いいじゃねーかよー。歌謡曲のがうちは好きなの。悪いか?」 「変なのー」
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