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マン喫を出ると冷たい風が身体にしみた。 コートのポケットに手を突っ込んで重い足を一歩、また一歩と踏み出した。 大きなスクランブル交差点ですれ違うサラリーマンは皆酒臭く上機嫌。 こんな不景気でよくそんなに酒が飲めるな。 なんだかイラッとしてふらふらと歩いているサラリーマンにわざと肩がぶつかるように歩いた。
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