冷たい恋人

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「どうしたの?食べないの?」 動きが止まった俺に、フフフと恋人が笑いながら言った。 「ごめん」 言いたい言葉を呑み込んだ。 「ごめん、泣かせてばかりで」 今更、なのだ。 もう、遅い。 何もかも遅い。 俺は永遠に失ったのだ。 もう このおいしい料理も とろけるような甘いキスも 夢中にさせる熱い身体も
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