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クラスに着くと前の黒板に席順が書かれていた。
俺は窓際の後ろから二番目だった。
俺はさっさと席に座ると窓の外を見た。
春先のまだ冷たい風と共に桜の花びらが入って来た。
花びらは風に揺られて隣の席まで飛んだ。
俺がそっちに向くと、そこには髪を金髪にしたチャラい奴がいた。
そいつは俺の視線に気付くと
「やはっ」
と挨拶してきた。
俺も
「おう」
と答えた。
そしてチャラい男子は自己紹介をしてきた。
「俺は佐々木翔、あんたは?」
「千石伸次、よろしく」
そう言って、外に視線を戻そうとした時。
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