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「うぃっす」
後ろの席からも話し掛けられた。
振り向くとそこには髪をクリクリにした男子がいた。
「俺吉井広和っての、よろしくな!」
とテンション高めに言ってきた。
「千石伸次、よろしく」
と言って今度こそ外に向こうとした。
が
吉井が喋り掛ける。
「なあなぁ、このクラス、結構かわいい娘いるよな!」
と言ってきたのだ。
そう言われて俺はクラス中を見渡した。
ツインテールの気が強そうな女子。
おっとりとした優しそうな女子。
机に向かい読書する女子。
中には今朝、校門で話し掛けてきた少女もいた。
「なあ?いるだろ?だろだろ?」
「まぁ、いるんじゃね…」
どうにもピンッと来なかったので曖昧に答える。
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