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-消えた記憶 消された記憶-
今も 未だ
深い 深い 記憶の片隅で
貴方は待っているの?
+++++
私は今、四角で区分された白い壁を唯見ている。
つい先日、飲酒運転をしていた人が私に気付かず事故を起こしてしまったからだ。
その時に、重度の骨折と、所々の筋を切ってしまい、今に致る。
無論、私は今や植物人間と言って等しい程の悪状況に陥っている。
事実、もう躰の半分以上が回復しない傷を負ってしまったからだ。
けれど、一番に悲しいのは、私を庇って死んでしまった両親
そして、幼馴染みで最愛の「彼」の事を、事故以来殆ど覚えていないのだ。
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