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<プロローグ>
「すげー!!」
自分の手の平に浮かぶ半透明の球体を見て思わず声を出してしまう。
「こんなに安定してる!?これなら!」
近くにあった瓦礫の山に球体を放ち、指を鳴らすとともに爆散させる。
そこにあった瓦礫は跡形もなく消え、周囲に砂ぼこりを撒き散らす。
違和感がない。
たった少し発動させただけで、この威力。
感動しない訳にはいかないじゃんか!
やっと使えるんだ
自分だけの能力を
暴走しない自在の能力を……。
能力を使った感覚が手に残っている。
そこに視線を落としていると後頭部にいきなり゙パシィッ゙と衝撃がはしった。
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