<プロローグ>

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  こんな状況でも俺を心配してくれて、叱ってくれて。 やっぱり優しいよ、華奈先輩は。 (自分だって大変なくせに……) 研究所の奴らは部隊を新たに編成させて、また来るだろう。 長居は禁物だ。絶対に気は抜けない。 俺が逃げるのに手を貸してくれたあの女の子のためにも捕まるわけにはいかない。 ここからは俺が先輩を援護する。 俺ばはい゙と頷いて両手を強く握りしめ決心する。 「さっ、いくよ。準備はいい?」
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