<プロローグ>

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地面に安具楽をかいて座る俺に華奈先輩が手を差し出してくれる。 「大丈夫っすよ。おかげでタクチメントも完璧ですからね、あとは実戦で馴れます」 差し出された手を掴んで立ち上がる。 そのとき、不意に先輩が空いた手でズボンのポケットに何かを入れた。 「ん?先輩、今何か?」 「護身用ってとこかな。やばくなったら使いなさい。ここから先は恐らく別行動になるし、死なれたら助けた意味無いでしょ」 「ありがとうございます。先輩こそ合流地点まで無事でいてくださいよ」 華奈先輩は優しく微笑んで頷いた。
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