193人が本棚に入れています
本棚に追加
「誰かは言わん。…ただ、大切な人たちなんだ。…命に代えても守るべき、俺の生きる希望。」
「…矛盾してないか?まぁでも、そこまで思われてみたいものだな。」
「きさまにはいないのか?」
最後の一口を流し込み、問う。
「これから沢山作る。…三成、おまえが最初だ。」
月明かりに照らされ、それは眩しすぎた。
「…ばか、か。」
眼が眩む。
「おまえの為に、命をかける。わしは…おまえが好きだ。」
目眩がする。
「口先だけの言葉などいらん。出来もしないことを口に出すな。」
「本当だ!おまえの傍にいたい!…すぐに、消えてしまいそうなんだ、三成は。」
真っ直ぐな言葉が邪魔をする。己の生き方を否定する。
最初のコメントを投稿しよう!