第1話

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「よし…ならば…はじめようか…邪眼開眼ッ!!」 ドゥーン 「く…これが貴様の能力『親父抜きフランス仕込みシェフの気まぐれ目玉親父』か…ッ。だがしかしッ!!」 ドドドドドドドド 「!!これはッ!?」 「見ろ…これが新なる俺の力…『育脱毛』だッ」 バーン 「これがあのパパイヤ鈴木を退けたという…」 「くらえッ『九十九根毛』ッ!!」 ドシュン 「しまったッ!!ぐあああッ!!」 「はははッ!!さっきまでの威勢の良さはどうした~ッ!!」 「俺の足からジジイの声が…、骨のきしみがババアの声にッ!」 「モリワン」 「青木」 「モリワン」 「青木」 「く…こいつら、スーツとか売ってる店の名前をいいやがるッ!!」 「止めだッ『スクイズはスクールイズズームパンチ』」 👊 「ぐあああッ!!」 バーバリーはぶっ飛んだ。 ものすごくぶっ飛んだ。 西日本から東日本へ。 青森県へ。 青森県はとても素晴らしいところだった。 山も森も綺麗だった─── あれから二年が経ってバーバリーはリンゴ農園を経営している。 結婚して、子供が一人出来た。 今頃オリーブば何をしているだろうか。 優勝したのだろうか。 だがもう彼にはどうでもいいことだった。 妻が呼んでいる。 昼飯だろうか。 空を見上げる。 オリーブも見ているだろうか。 この果てない空を。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!