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「よしっ!これでイケる!」
ケンジがそう言った時には、タイマーは残り一分を切っていた。
デジタル数字が、物凄い勢いで下がっていく。
それと反比例するように、パソコンディスプレイに表示された、エネルギー充填を示すパーセンテージが、みるみると上がっていった。
『80%……』
『90%……』
それが『100%』になったと同時に、ケンジは力強くエンターキーを叩いた。
皆の視線が、エネルギー砲照射台に集まる。
ヘリコプターが離陸する時のように、タービンの回転音が重低音から高音に変わっていった。
照射台が黄金色に輝き始める。
タイマーは、残り三秒にも満たない――
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