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無事にエネルギー砲を発射し、宇宙人を撃退したところで、テレビのスピーカーから歓声が上がった。
家族全員が手を野放しにして喜んでいる。
チコとケンジなどは、抱き合って頬を擦り合わせていた。
喜びが一段落したところで、母が半壊した家屋を見上げ、呟く。
「どうすんのよ……これ……」
皆の視線が、祖父に集まる。
祖父はガッハッハと、笑ってごまかした。
「……今度はおじぃを撃退しないと」
チコが呟き、ケンジが「そうだな」と、笑って言ったところで、画面が静止し、セピア色に染まった。
間もなくして、映画の制作に関わった人物名の、テロップが流れ始める。
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