SCENE4 眞奈

13/81
前へ
/1032ページ
次へ
 眞奈はそんな映像を、呆然と眺めていた。 自室のベッドに横たわり、毛布に喰われるような格好で首だけを出している。 やがて『fin』の文字が表示されたところで、枕元に置いてあったリモコンを操作し、テレビとデッキの電源を落とした。 寝返りを打って目を瞑る。 しかし眠気は全くやってこなかった。 辺りはすでに、薄暗くなり始めている。 携帯を開いて時刻を確認すると、午前六時頃だった。  
/1032ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1529人が本棚に入れています
本棚に追加