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「あぁっ…ドロシーッ…」
「誰かッ」
『落ち着きなさい…』
そんな声が上から降ってくる
しかしカカシたちがそっちを向いてもそこには誰もおらず…
ただ声だけが響いていた
『大丈夫です…ドロシーたちはすぐに目を冷ましますわ。ほら…』
そう声が言うと同時にドロシーの髪がふわりと揺れた
「ん…」
「あれ…ここは…」
「ボク達は一体何を……」
カカシ達はよかったぁ!っとドロシーたちに抱きつく
「なっなにっ…」
ドロシーはもがく
トトはと言えば
「ちょっとカカシっ苦しいよっ」
そう言ってカカシを軽く睨み付け
獅子は
「うわっちょっ……ブリキ男痛いーー!!」
そう半泣き状態で言ってブリキ男を押し離そうとした
『さぁ…急ぎなさい…あの場所へ』
そう言って声は聞こえなくなった
「今のって……北の魔女…?」
「ドロシー凄い!わかるんだ?僕には全然わからなかった」
カカシは驚いてそう言った
「はぁ…まっいいじゃん。それより早く先、行こうよ」
もう目の前なんだから…
とトトは立ち上がる
「そうねっ早くいきましょ!」
ドロシーも元気よく立ち上がり獅子を起こし、歩き出す
もう少しで帰れる!
もう少しで…もう少しでっ!
ドロシーはそんな期待に胸を踊らせた
だがしかしドロシーの頭はそこで何かに引っ掛かった…
「帰るって……どこに…?」
「ドロシー…?」
ドロシーの呟きに最初に反応したのがトトだった
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