2010元旦

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「猫本よ」 「う?なにー?」 「他に行くところはあるのか」 「うーん、お母さん達を探さないといけないんだけど……。どこ行っちゃったんだろうね」 「一人で探すのか」 「えー、ちょっと大変そう。みどりん手伝って?」 「構わん。だが見つからなかったらその時はどうする」 「ふにゃー!!え、え、えんきでもないこと言っちゃダメー!!」 「しかし、もしもということがあろう。一刻探せど見つからず、一日探せど見つからず、一年経っても見つからぬときは?」 「にゅうー………。ねこ、お母さんにもう会えないの…?」 「そうではない。人間、もしものときのために策を幾重にも張り巡らせた方がよいのだ」 「……備えあれば憂いなしって言うからね」 「そこでだ。我と共に来ぬか」 「なんで?」 「そなたの親がいつまでも見つからぬ場合、寝泊まりする所も当然確保せねばならぬ。その場所を我が提供してやろうというのだ、有り難く………!」 「わぁー!お泊まりしていいの!?みどりんの家に??!」 「もちろんだ。先程から我はそれを………」 「やったーやったー、お泊まりだぁー!!ねこ、友達の家に一回もお泊まりしたことないの!だからすっごくうれしいのー!!やったー!」 「………ふっ。そうと決まれば行くぞ、我の城で暖まるがよい」 「みどりんのお家、みどりんのお家~……っは!みどりんの家にはもしかしたら緑星人がいっぱい………!」 「気になっていたのだが、緑聖人とは何なんだ?」 「みどりんみたいに緑色の人のこと!!」 「………そうか」
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