~はじめての雨~

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チュン、チュン。 小鳥の声で目が覚める。 「もうこんな時間か…」 時計の針は6時半をさしている。 頭を掻く。 手が頭を通り抜ける。 洗面所にむかう。 ドアは開けなくていい。 壁を通り抜けるから。 顔を洗う。 水が冷たいなんて感覚はない。 朝ご飯。 トーストをひとかじり。 体を通って床におちる。 珈琲を飲む。 床にたれる。 「何をしてるんだ。俺は」 深いため息をつく。 もう、普通の生活は出来ない。 そう俺は…… この世の人間じゃないのだから…… 
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