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プルプル…プルプルッ。
ガチャッ
「こちら南多奈川警察署。何のご用件でしょうか?」
俺の名前は
南河 珈
ここの警察署の新米刑事だ。
「もしもし。もしもし!」
ガチャ
プープー プープー
「なんだ。イタ電か」
最近、こういう奴らが多い。
すごく迷惑してる。
「おい、知ってるか?田崎刑事が交通事故で死んだんだって。」
「へぇ~しらんかった。」
「それだけじゃ無いんだよ。田崎さんの死体が無くなってるんだって」
「こわっ。なにそれ」
刑事達のひそひそ話。
正直ムカつく。
こいつらは人の命を笑ってるんだ。
そんな奴はゴミだ。
「お~い。南河君。」
「は、はい。何ですか」
「例の事件片付いた?」
「いえ、まだ。」
例の事件とは最近に起きた新聞記者殺人事件だ。
この事件を例の事件と呼ぶのは理由がある。
新聞記者の死体が無くなっていた。
そこがこの事件の謎だ。
「何やってるの。早く片付けないとマスコミに騒がれたら遅いんだよ」
「は、はい。すいません」
警察はこの事件を隠蔽させようとしてる。
この時代は警察すらゴミだ。
全くやってられない。
「田崎君を忘れられないのもわかるけど、しっかり仕事しな」
田崎は俺のパートナーだった。
忘れられるはずがない。
「あっ、そうそう。なんか電話で清流組の幹部を殺すって電話来たから」
「はぁ…」
「行ってきて清流組。」
「はい……」
外は雨だ。
俺は重い脚を引きずって歩きだした。
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