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大学を卒業し就職して2年経った。もう突っ込む所は無いはずだ!それに奴ももう29歳。彼氏いなくて焦りだす歳……であってほしいが、どうなんだか。
ピンポーン
インターホンを押して対応を待つ。すると直ぐにドアが開いた。
「こんにちは筒井さん」
「こんにちは。先生は?もしかして今から帰るとこ?」
玄関先には数人の女性が帰る準備をして立っていた。
「はい。仕事終わったんで。先生は疲れ果てて寝ちゃいました。原稿机の上にあるから取ってきましょうか?」
「いや、どうせ打ち合わせもあったし、中に入るよ。起きなかったらどうするかな~」
「じゃあ私達はお先に失礼しますね」
「ああ。お疲れさま」
俺は彼女らを帰した後、一人室内を進んで行った。
告白しに来たんじゃなかったのかって?勿論しに来たさ。俺の担当する漫画家、阿曽ミコト。本名、朝木都(アサキ ミヤコ)にね。
「都ー?」
声をかけながら仕事部屋やリビングを見る。するとリビングのソファーで寝てる都を見つけた。
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