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「まったく……」
ソファーの横に座り、都の顔をジッと見つめた。
都は疲れもあってか、気持ちよさそうに寝ている。
俺の気持ちを知るよしもない都にちょっと苛立ちを感じ、意地悪な気持ちで都の頬をつついた。予想以上に柔らかくて気持ち良くて、慌ててその手を引っ込めた。これ以上触っていたら、よからぬ行動をとってしまいそうだ。取り敢えず今日は帰り、明日出なおす事にしよう!
そう心に決めて、アシスタントさんがかけていったであろう毛布を都に掛けなおした。
「……ん……っ……」
都の体が小さく揺れた。
起きてしまったのかと、驚いたが顔をずらしただけで、起きる気配は無い。
それにしても心臓に悪い声出すなよな!理性ぶっ飛びそうだ!
心の中で突っ込みをいれて、その場を離れようとした時だった。
「……潤」
その一言に俺の理性はぶっ飛んだ。都の頬に手を添えて、唇を重ねた。最初はただ重ねただけだったが、唇の柔らかさや温かさに狂い、どんどん唇を貪っていった。
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