117人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は都をそっと抱き寄せた。
「さっき俺は誰に好きだって言った?都にだよな?小学生の時からずっと。これだけ長い時間言い続けて、まだ信用出来ないのか?」
都は泣きじゃくりながらも首を横に振った。
「じゃあもう素直になれよ」
俺は再び都にキスをした。今度は都もそれを受け入れてくれた。それが嬉しくて、心の底から温かいモノが溢れてきた。
「都、俺の気持ちは変わらないから」
「うん。私もだよ」
~後日談~
アシスタントさん達からの話によると、俺が都を好きだって事は、彼女らにはとっくにばれていたようだ。……都が俺を好きだって事も。
「だって筒井さん、先生と私達に接する態度、全然違いますもん」
「先生も筒井さんが帰った後はいつも寂しそうにしてたし」
「いつ付き合うのかなって話してたんですよ」
…………本当、俺達かなり遠回りしたんだよな。それでも、今が幸せなら……いいかな?
~END~
最初のコメントを投稿しよう!