まずプロローグというものの組み立て方から俺は知らない

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                 ◎ ことの始まりは大学のゼミでの飲み会から始まった。 私は下戸なのでお酒は飲まない。 下戸すぎて奈良漬けを食べることすら恐怖を覚えるまでである。 しかしゼミのメンバーはみんな酒豪である。 酒豪だけならいいのだがこぞって酒癖が悪い。 まぁにぎやかといえば聞こえだけは良いのだが・・・ 面倒見のいい先輩はいつも飲み会を開くたびに下戸の僕を気遣ってくれる。 後に胸を揉むことになる先輩である。 酒の飲めない私に飲むことを強要する連中をうまいこといなしてくれる良い先輩なのだ。 私は典型的なイエスマンなのでノーと言うのが苦手である。 先輩がいなければ自分が下戸なのにもかかわらずお酒を一気飲みしていただろうと身震いするほどである。 先輩を悪酔いさせたのは私の責任ではないはずだ。 私はアルコールハラスメントぎりぎりの行為を受け、それを助けてくれた先輩が酔いつぶれたのは私の責任ではない! 「私が・・・私がかわりに一気するからこの子だけは!!」 そう言って先輩は潰れていった・・・ 先輩は酔うとなぜか下ネタが多くなる。 エロくなる。 そしてへんな質問をしてくる。 「佐藤君って童貞?」
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