まずプロローグというものの組み立て方から俺は知らない

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そんなストレートすぎる質問を何食わぬ顔で私に聞いてくるのだ。 飲み会の度に・・・ 酔った時の記憶が飛ぶ人がいるが先輩はどっちの人なのだろうと思わされるほど毎度定番の質問なのだ。 「いやいや、前回もこの質問はしたよね!確かまだだったよね!」 なんて言ってくるからには覚えてるタイプなのだろうと私は確信している。 先輩がシラフのときに聞いてみようにも普段は清楚な方で私にした質問を聞いてみようものならセクハラで訴えられても私に勝ち目はない。 「でも、前回の飲み会の時から結構たつしもしかしたらもう卒業しちゃった?」 そんな質問も毎度のことなのである。 毎度の事なのでうんざりしてしまった。 「ほっといてくださいよ。」 そんな私の発言に先輩は言葉を荒げた。 「ほっとけないじゃない!」 なぜ言葉を荒げた? 私には理解できなかった。 ただただ戸惑うことしか出来なかった。 そんな私を見て先輩は 「もういい!」 とプンスカしていた。 私はなにか変なこと言ったのであろうか? 「佐藤君が飲めないっていうから私がかわりに飲んだのになんて冷たいの!」 私はそんなに冷たい対応でもしてしまったのかと思い出そうにも本当にそれだけなのだ。 私が鈍感すぎるだけなのだろうか? 童貞の私には先輩が何に怒っているのか理解できない。 ただ単に絡み酒なのだろうかと思い始めたころのことだった。
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