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「佐藤君!君は人の話を聞いておったのか!!原因を解決しなくては私は満足できん!!」
そもそも女性の肩を触れることすら私には刺激的なのだ。
そんな私の手を掴み先輩は強引に胸にもっていったのだ。
「ここを!ここをもんでくれと頼んでいるんだよ佐藤君!」
それはこの世のものとは思えない、なんとも言えないすばらしいボリュームにあふれていてそれでいて力を入れてしまえば壊れてしまいそうな柔らかな感触があった。
「佐藤君!それでは当たってるだけであろう!揉まねばただのお触りだ!ほら揉め!」
お触りと揉むの違いにどういう差があるのだろうか?
しかし私は紳士である。
ただのお触りだとただのセクハラでしかないではないか!
揉まねば!
揉まねばならない!
いや!揉みたい!!
◎
飲み会の席という事を忘れていて我に返って周りを見渡してみた。
数人は酔い潰れ寝ていた。
それだけならよかったのだが面白がってムービーを取っている奴がいた。
私は血の気が引き先輩の胸から手を離そうとしたが先輩はそれを許してくれない。
「まだ肩がこっている。」
「でも先輩!僕は肩など揉んでいません!」
「何回言わせる気だ!肩なんかもんでも意味がない!!」
「でも、む、胸なんて揉んだって意味がないのでは?」
「意味がなかったらただのセクハラだろ!佐藤君はセクハラ目的で胸をもんでいたのか?!叫ぶぞ?!」
私は紳士である。
これはマッサージ以外の何者でもないことを忘れるところであった。
しかしこのマッサージを撮影されていては私の今後の人生に影響を及ぼしかねん。
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