まずプロローグというものの組み立て方から俺は知らない

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「さて、さっきまでの事は忘れて佐藤君飲みなよ。」 「僕が下戸としってすすめるなんて先輩らしくないですよ!」 「お酒を飲めといってないでしょ!」 「何を飲めというのですか」 「私の母乳に決まってるでしょ!」 あぁそうか!ってなるわけがない。 あぁでもこの勢いで吸い付いちゃおうか♪ 「佐藤君!真剣な時と冗談を区別できないと気持ち悪いよ!」 なんと! 私の心の声が聞こえたのか? 「冗談冗談。童貞の佐藤君がそんなに大胆になれるわけないよね!」 なんと! この人は自分から勝手に言いだして私をけなしているのか!! 「先輩!僕は紳士ですよ!」 「紳士が酔っ払った女の子の胸を揉むなんて聞いたことないよ!」 私は言葉を失った。 それは紳士を否定されたからではない、今の先輩に紳士なるものを伝えるのは至極困難だからである。 その後、私はだんまりを決め込んでその日はお開きとなった。
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