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私は、稀に『予知夢』を見る事がある。
(母親にこの事を伝えたら精神病院に連れて行かれそうになった事がある)
誰かと友達になる夢。
自分が怪我をする夢。
誰かが死んでしまう夢。
普段寝ている時は何の夢など見ないのに、予知夢だけは見るのだ。
そして、また言わなければ良いものを。
馬鹿な私はこういう夢を見た、と逐一話してしまうのだ。
そして、父親は私を「可愛い」と言って守ってくれた心を易とも簡単に打ち砕くのだ。
「化け物」
「人殺し」
「近寄るな」
「見てくるな」
「殺してやる」
顔を叩かれ。
頭を殴られ。
腹を蹴られ。
腕を切られ。
その度に私はひたすら小さくなり、うずくまり、こう言う。
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