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これが。
父親が私を、同時に私が父親を嫌う理由のひとつだった。
私が、何らかをしていると父親はさま私の事を汚物でも見るかの様な目を向けて、言う。
「気持ち悪い」
「人間じゃないな」
「喋るな」
「死ね」
「消えろ」
小さい子供に、言葉の意味など理解できないと思っていたのだろうか。
物凄い罵声と、暴力が浴びせ掛けられる。
(勿論、子供ながらに自分を否定されていると私は理解していた)
痛かったのに。
苦しかったのに。
辛かったのに。
悲しかったのに。
父親は私を見向きもしなくなった。
あんなに、父親と喋る事が大好きだったのに。
あんなに、父親の優しい声が大好きだったのに。
私は恐怖感から、段々と喋らなくなっていった。
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