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巨蛾は広く開けた場所へと着地した。島民たちは畏れながらも巨蛾に近づいていった。
「この怪獣は地球守護獣、モスラです」
「みんな!声が聞こえるぞ。だが人の姿が見えねえな」
「私達は小美人。モスラに仕える妖精です」
「どこだ?あ!」
「私達は人間では無いので体は大きくはありません」
「成る程な~んでそのモスなんとか言うのは何の為に島に来たんだべか?妖精さん」
「あなたがたの環境破壊を止める為に、この地球がモスラを作ったのです。モスラはあなたがたとは直接コンタクトを取る事は出来ません。だから私達が今ここに居るのです。モスラは心優しい怪獣です。あなた達を傷つける気は全くありません。ただ環境破壊は止めていただきたいのです」
「そんな事を言われてもわし達には生活がある。山を切り開かずに生活するなど、もはや考えられない」
村の酋長が言った。
「全然行うなと言うのは不可能だという事は、私達もモスラも解っています。しかし、あなたがたはかつては生活に必要最低限な自然を利用して、自然と共生して生きて来ました。人間は自然を使って生きていられます。このままいけば森は無くなり、水も枯渇し、このインファント島は死の島になってしまいます」
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