愛していたようです

１回目

俺達は産まれたときから、いやそれ以前、卵子だった時から一緒だった。兄で弟。一卵性だから殆ど同じ顔。性格は多少違うけれど、互いに互いが居ればそれだけで善かった。体を半分に分けたと思う程に依存していたけれども高校生になってから、俺達は《俺達》というカテゴリー以外に《友達》というジャンルが増えた。楽しい、楽しい、愛しい奴ら。

( ´_ゝ`)｢弟者ー、行くぞー｣
(´<_｀ )｢おー｣

片割れを隣に、俺達は今日も歩く。
友達に会いに、片割れと笑いながら。