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柊は楓の気遣いが嬉しかった。突然の事が一気に起きて戸惑ったが少し安心した気がすると思った。
「大丈夫だけど、一緒にきてくれる?」
「いいよ。僕は柊のお姉ちゃんなんだから」
「つっても数分の差じゃん」
「まぁ、そうだけどね。あ、学校には何て言おうか。正直に言う?」
優那は学校への連絡の事は言ってなかった。と言う事は自分達がしなければならない。それははっきり言って面倒臭い。
「まぁ、正直に言わないとどうせ面倒な事になんだろなぁ」
「僕達の担任が揃いも揃って学校で1、2を争う嫌味な担任って不運としか言えないよね」
「確かに。あー電話したくない」
「う~、僕もだよ。優那兄に頼まない?」
「楓の意見に一票。優兄に確認しよう」
そういうと、柊は駅に向かいながら優那に電話をかけた。――ちなみに優那の勤務している警察署は自宅から3駅離れた所にある。――3コール目の途中で返事があり、柊は学校に連絡したか確認した。優那はまだしていないとの返答だった。
「まだって事はTELしてくれんの?」
「俺の都合で休ませんだ。その位当たり前だ」
「そっか。さっきはそこまで聞ける状態じゃなかったから…」
「落ち着いたか…」
「うん、大丈夫」
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