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「3時のおやつですよ、アルフ坊っちゃん。今日はペパーミントムースに蜜入り林檎のタルトだそうです。今すぐ持ってきますね」
「やった!」
アルフは勢いよく地面から立ち上がると、トコトコとテーブルに向かう。
姿勢を正して待っていると、シェフが両手にデザートを抱えて持ってくる。
普段なら簡単に話を聞いてから食べるのだが、今日ばかりはそうはいかなかった。
「いただきます!!」
テーブルに置かれるとすぐさま食べ始めたアルフに、シェフも使用人も苦笑しきりだった。
暫くすると、ドタドタと暴れ馬でも来ているのではないかというくらいの大きな音が廊下から聞こえだす。
途端、アルフもラストスパートに掛かると倍以上の速さで食べる。
苦笑しきりだったシェフと使用人もびくっと肩を震わす。
「アルフ!!!!」
「ごちそうさまでした!!!!」
同時に声を発する。
暴れ馬アリスはテーブルの上の、空っぽになった皿を見て、口をパクパクさせた。
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