プロローグ

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……この世界は彼を認めなかった…… 彼は一度もほめられたこともない。物心ついた時にはもう両親はこの世にいなかった。その前に交通事故に合い、この世を去った。彼はいつも祖父母に言っていた。 「パパとママは?」 それに対して祖父母は「パパとママはね、今すっごく遠い所でお仕事してるからなかなか帰ってこれないんだ。それまで待てる?」と言っていた。彼はそれをいつも信じて待ち続けていた。ずっと……
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