34人が本棚に入れています
本棚に追加
結花さんは週に3回働きに行ってる様ですが、その日以外は家で家事をこなします。
「シロップが来てから、寂しくなくていいね」
と、結花さんも歓迎してくれて嬉しいです。
「ほら~。気持ちいいでしょー? シロップ~」
と、顎の下をちょこちょこと撫でてくる結花さん。
くすぐったい!
たまらず僕は結花さんの腕の中から逃げました。
「ふふっ。じゃあ先ずは水回りを片付けちゃおうか」
そう言って結花さんは台所へ向かいます。
僕は何をするでもなく、結花さんの後ろをついて歩く。
掃除、洗濯と馴れた手つきで片付けて行き、最後は優也くん、純くん、花純ちゃんたち共同の子ども部屋を片付け終わって、結花さんの家事は終わりました。
それから三十分くらい、結花さんに遊んでもらうと
「ただいまー!」
と、元気な三兄妹の声。
「シロップー!」
家に入るなり花純ちゃんが私に向かって抱きついてきます。
くっ、苦しいです……
「こらっ。花純。帰って来たら手洗い、うがいする。お兄ちゃんたちはみんな洗面所に行ったわよ」
「う~。ごめんなさい」
そう言うと
「シロップ! すぐ来るからね!」
と言い残して、花純ちゃんは洗面所へと消えて行ってしまいました。
最初のコメントを投稿しよう!