僕の名前は

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「優也……」 と、呟いた結花さん。 その目はとても不安気で、何だか僕まで心配になりました。 様子を見て来ますよ~ そう結花さんに告げて、僕は階段を登って子ども部屋を目指します。 残念ながら扉は閉まっています。 爪を立てると、純也さんに叱られてしまうので、なるべく爪を引っ込めて扉を叩いてると、向こう側から優也くんが扉を開けてくれました。 ありがとうございます そう言い部屋の中に入ると、優也くんに抱き抱えられます。 そのまま優也くんは勉強机の前に座り、黙々と勉強を始めます。 それから三十分は経ったでしょうか? 玄関が閉まる音が聞こえて来ると、同時に物凄い勢いで階段を登る音が聞こえて来ました。
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