建物と寅さん

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「……帰るのか?すでにお前の家族からは入所許可を貰ってきたのに。」 そう言うと、帝は一枚の紙を由紀に見せた。 【スーパーヒューマン開発願い】  この度、我が息子【砦由紀】は、スーパーパワー保持者へとの訓練を受け、正しき理解の元、警察と社会に対して敬意を払い、仕えるために入寮することを承諾します。 「………俺は許可してねぇ!!!」 寅さんはじっと由紀を見ると口を開いた。 「許可せざるを得ないだろう。 お前はこれを許可しないと、 危険因子として隔離され 女の子一人いない寂しい孤島で暮らすんだから。」 由紀は目を見開いた。 「脅しじゃねぇか!!」 「俺はこんな奴いない方が良い……」 「ま、仲良くしろよ」 嫌がる帝の方をぽんっと叩き 寅さんはニヤリと笑った。
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