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すると桃城君が河原に指差しながら、
桃城「なぁアレ、橘のペットじゃねーの?」
と言ってきた。
一瞬、何の事か分からなかったが、桃城君が指を差してる方向に目をやると、あの兎がいたのだった。
由紀「ううん。私のペットじゃないよ。」
私は桃城君にそう答えた。
すると桃城君は。
桃城「ふーん。と言うかさ。なんで、びしょびしょなわけ?」
私は今気づいた。
全身びしょびしょな事を。
由紀「あははは。なんでかな~?」
上手くごまかせればいいけど。
桃城君は何があったんだ?という顔をしている。
由紀「えっと、学校遅れちゃうから先に行くね~あはは。」
私はそう言うと、思いっきり駆け出した。
勿論、全力で。
桃城「あのさー!今更言っても遅いかもしれないけどさ。その、橘とオレは遅刻だぞー!」
桃城君が何か言ってる。あんまり聞こえなかったけど。
でも。遅刻って言ってたのは聞こえた気がする。…ん?遅刻…?
まさかっ!?
私は駆け出した足をピタリと止めて、桃城君のいる方向に体をむけた。
由紀「ねえ。今何て言ったの?」
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