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俊樹「由依の彼氏って、どんな人?」
私「優しい人だよ。」
俊樹「んで?」
私「いつも一緒にいた。学校の行き帰り、部活の行き帰り、必ず隣にいて手を繋いでくれた。だから、本当はね。一人で歩くの淋しい。送ってもらえるのは、凄く嬉しい。ありがとう。」
俊樹「そっかぁ。送るぐらい遠慮しないで言えよな。ほら、」と片手を出す。
私「良いよ。彼女に悪いから。」
俊樹「俺じゃあ代わりにならないか?」
私「あ、彼より、俊樹さんの方がカッコいいですよ。彼じゃないか。」
思い出すと涙が出ちゃうから、慌てて夜空を見上げた。
俊樹「早くしないとバス来るよ」と、私の手を掴み走り始めた。
はぁはぁ。
二人で息を切らしてバスに乗り込む。
顔を見合せた、笑った。
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