ヒロの場合

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アタシのカレシは―… 良く言えば普通、悪く言っても普通。 デートと言えば街をプラつくだけ。 話す内容も特に面白いことなんてない。 人並みの容姿で人並みの頭脳。 それでもそんなアタシのカレ、ヒロにだって得意なことはある。 それは、 料理。 ヒロの作る料理はすごく美味しい。 なんていうか、………うん、言い表せないくらい(アタシのボキャブラリーが貧困なんだとか思ったヤツ後で顔貸しな)。 それに、ヒロの容姿のことも頭の出来のこともアタシには言えないから。 アタシだって容姿は普通だし、頭脳だってよろしくはない。 だから、アタシにはヒロがちょうどいいんだ。 と、思うことにした。 ら。 すごく快適やりやすい。 なんつーか高望み良くないね。うん。納得。 それに、アタシヒロのこと大好きだから。 『何書いてんの、日記?』 うわあ、完全に後方不注意。 つか足音立てて移動しろや! 忍者かオマエは!! 『あ、な、何でもないよ!?』 アタシが慌てて日記を閉じたらなんだか不満げなヒロ。 なんかこんな顔。(´・3・) 可愛いなあ… なんか色々言ってるわりにアタシも結構惚れてるみたい。 『そう? …じゃ、ご飯たべよ?』 お、ご飯出来たみたいなんでアタシはヒロのご飯を堪能しようかな。 普通が1番、だよね。
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