君のために

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涙で濡れた頬を隠すように 抱き留めた背中に顔を埋めて このまま時間が止まれば良いと 君が嘆いた いつか月明かりの中で 無くしてしまった愛を 消えて行く理性のカケラが必死に捜し求める ∞≫ そっと抱きしめた君の涙は 僕の決意に息を吹き掛ける 君の為を思い 手を離したのに… もっと抱きしめていたかったと 静かに呟いた ≫ もう戻れないと知っていても また君の頬に触れたくて 鎖で繋がれた 自ら腕を引き裂いて ボロボロな体で… 鋭利な瞳で… 虚ろな意識で… 掠れた声で… 君を求めた ∞≫ そっと抱きしめた君の瞳は 悲しみに奮え 僕を睨みつけた もしも僕を恨んでいるのなら… そっと世界を照らす月が 僕を蔑んで笑った どうしてあの時 もっと愛せなかったのだろう… そっと世界を焼く太陽に その温もりで僕も焼いてくれと 静かに呟いた ≫
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