830人が本棚に入れています
本棚に追加
/211ページ
夏休みも終わりに近づき間もなく二学期が始まるなという日、いきなりおかんがとんでもないことを言い出しました。
「木葉ぁ。転校せーへん?全寮制の男子校に」
「はぁぁあああ!?」
それが、俺、東雲 木葉(しののめ このは)の人生が大きく変わった転機でした。
「ほら。わたし再婚するって言ったやん?その相手の人と海外出張に私も着いていくんやけど、三年くらい日本に帰ってこーへんねんって。だから」
「なんでやねん!俺、自炊できるし一人で生活できるわ!」
必死に説得しようとしたけど、書類を見せられた瞬間撃沈した。
「このマンションも今月で解約やから。家具は新しいパパの家に送るわ。木葉は、学校の寮に持ってく荷物纏めてな」
「横暴や。しかも男子校」
俺の青春終わった。
最初のコメントを投稿しよう!