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先に寝室から出て、ココアを作る。
甘い甘い
ミルクココアの香り。
うん、これなら温かい。
食パンをお皿に移して机に運ぶ。
もちろん、ジャムもいっしょに。
ちょうどいいタイミングで貴方が起きてくる。
二人で一緒に席につく。
「「いただきます」」
重なった声が心地いい。
「炎くん、」
「うん?」
「あったかいね、これ」
そう言ってココアをすする。
春だけど、まだ少し肌寒くて。
そろそろ衣替えの季節。
「そうだね」
俺の朝
当たり前になった日常、当たり前な幸せ。
普段の生活が幸せってさ、
幸せなことだと俺は思うから
俺の朝
大好きな貴方の笑顔と
少し冷めたコーヒー。
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