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ごめんの代わりに、
雷をぎゅーっと抱きしめた。
そして、今日で最後だからいっぱい雷を焼き付けたくて、体を離して雷を見つめた。
いつの間にか流れてた俺の涙は、そのまま流れてジーパンに染みをつくった
「らいっ‥!ごめんね、」
「‥緑さんは悪くない‥っ」
「‥‥‥」
「‥ワガママ言ってごめん」
「ううん、嬉しいっ!雷の本音はめったに聞けないからねっ!」
俺がそう言うと
雷はちょっと笑って頷いた。
そんな涙目の雷が可愛くて、目尻にキスをした。
なんだか照れ臭くて二人で笑った
「‥緑さん‥、」
「くふふ、‥分かったっ」
雷の言いたいことは簡単に予想できた。いつも俺の名前を呼ぶからそれに応える。
長めのキス。雷が求めた行為
雷からのお願いなんて珍しいからね、しっかりと返事をする。
絡まる舌も混ざり合う唾液も、全部が愛おしかった。
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