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「炎くんってさ、
浮気とかしないの?」
「‥はい?」
歌番組の収録後の楽屋。
それぞれ好きな事をして
時間を過ごしている。
5つの楽屋を用意していただいたにも関わらず、すぐに1つに集まってしまう。
これは俺らの特性。
たわいない話で盛り上がり、
いつの間にか全員集合。
いつものことながら、改めて幸せに思う。
そんな今日も収録が終わり、それぞれ家路につく。
雷は雨くんを食事に誘い、いつもの事ながら断られて呆気なく帰宅
当の雨くんは緑ちゃんと食事。最近、なんだか雷がとても可哀相に思う(殺されるから口には出さない)
残った俺と紫で、2人の愛の巣へと帰ろうとした時だった。
静かだった紫が話し出した。
「いや、だから、浮気」
「俺が‥浮気したこと?」
「ある‥?」
「いやいや、ないです!」
焦って答えたもんだから妙に疑われてしまった。いやいや、本当に‥、浮気は本当にしていない。
紫という存在がありながらそれはありえない。
「よかった‥」
そう言って安堵の息を漏らす紫。それほど不安にさせていたのだろうか、自分の行動を反省する
「急にどうした?」
「いや、別に‥っ‥」
その瞬間、真っ赤になる紫の顔
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