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「殿、我等三人も殿と共に隠居しとう御座います。殿が言われる様、山本家も若返えなければ成りませぬ、家老職には島左近殿、川田利光殿、佐々木一徹殿を用いて下され」
と勘助に訴えた。
「ならばその方等の嫡男、青山寛三、角田信隆、田上将孝の三人を三代目の側近と致す。家老には島左近、川田利光、佐々木一徹を当てる。なお奉行職には山上三蔵、山上半造、山中五助、山下菊丸、大山鶴吉を当てる」
勘助が言った。
勘助改め道鬼斎は、お市の部屋に行き、束の間の時を過ごした。
「さっ、諸国見回役組頭 山本道鬼斎の出立じゃ」
道鬼斎はお市に告げた。
「ご無事のお帰りをお待ちしております」
「うん!行って参る」
道鬼斎はお市一人の見送りを受け、旅立った。
(完)
長い間お読み頂き有り難うございます。
誤字脱字が有り、読みにくかった事と思いますが、最後までお読み頂き有り難うございました。
諸国見回役組頭になった山本道鬼斎の続編も書きたいと思っておりますので、ご期待下さい。
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