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「…ん?」
何か聞こえた気がして振り向くが
そこには例の少女しかいない。
気のせいかと思ったが
「…………や…………いや……嫌」
今度ははっきりと聞こえた。
どうやらこの少女の寝言らしい
うなされているので起こしてやろうか悩んでいたら
ポロッっと少女の閉じた瞳から一筋涙がこぼれた
俺はそれを見て信じられないかもしれないが本当に綺麗だと思った
今思えば一目惚れだったのかもしれない
俺はなんとなく居心地が悪くなってその場を離れた
少女が
「………………翔太…」
と呟いたのに気付かずに。
、
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