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加湿器
コポコポと音を立てて
枕元から私の顔へ
白い霧がゆらめく。
ひんやりと
感じるか感じないかの冷たさで
ゆらめきながら消えていく。
こんなに自然に私の肌に触れていく。
ゆらゆら
ふわふわ
さらさら
眼を閉じて感じようとするほどに
心地良さと倦怠感。
私の中の不安をくすぐる。
そうよ、私もゆらめいてるけど
自然に溶け込めない。
漂うだけ。
私を漂うだけ。
コポコポという音を聞き
深い眠りに落ちていく。
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