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一番最初に夢みたのは 看護師だった。 次は 新体操のオリンピック選手だった。 次は 小説家だった。 次は… 放送記者か雑誌編集者…だったかな。 だんだんとコミュニティーが広がるほどに 楽しいことも辛いことも たくさん たくさん 経験した。 その分 社会を知って 夢をみることが 義務になっていった。 怖くなっていった。 あの頃のように まっすぐに夢をみれなくなっても きっと その時の感性に正直に なりたい自分を 思い描けばいい。 壮大じゃなくても ちっぽけでも なりたい自分を 思い描けるなら― まだ まだ 私 捨てたもんじゃない。
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