クリスマスの主張

　ちょっと君たち考えてみたまえ。考えてみたまえ！　どうして我々はこんなことをしているのだ？　何が悲しくて野郎だけで寂しく鍋なんぞつついているのだ？　え？　おい、おいお前！　何故そんなしんみりしょぼくれた目で俺を見る。いいか、はっきり言っておくが、お前らが今ここでこんな無様な集会を開いているのはだな、はっきり言うぞ、お前らはちゃんとわかっているくせにそれを認めようとしないからな、いいか、お前らが女一人引っ掛けることができなかったからだ。どうだ、まさしくその通りだろう。一応聞いておくが、お前らは今日までの日々、そう、去年のクリスマスからきっちり３６５日、そうじゃないやつもいるか？　まあいい、とにかく今日この日のために、今日こんな残酷な現実に向き合わないために全力をつくしたやつはいるのか？　努力はした、か？　ふざけるな。クリスマスまでに彼女ができなきゃ死んでやる。それくらいの覚悟で臨んだやつはいるのか？　え？　ほらみろ、ゼロだ。それじゃ結果としてこうなるわな。原因と、結果だ。